足の人差し指はどこ?

冷えとり健康法では、絹の5本指靴下を最初に履きますが、靴下を足指にはめ込むときに、なんとなく足指に「変な感じ」を覚えることがあります。人差し指と中指を間違えたり、薬指に靴下をはめ込むときに戸惑ったりされるのではないかと思います。
それは、以下のようなゲームをしていただくと、「変な感じ」の正体がわかります。


目を閉じて、誰かに足の指先を軽くトントンと触ってもらって下さい(自分で触っても構いません)。どの指を触られたかを当てるゲームです。
まず、親指を触ってもらいます。 親指とわかります。
次に、小指を触ってもらいます。 小指とわかります。
次に、人差し指を触ってもらいます。 ほとんどの方は「中指」と感じます。
次に、中指を触ってもらうと、今度は「薬指」と感じます。
最後に、薬指を触ってもらうと・・・???
どうも足の指感覚は、ずれてしまっているようです。 5本指ソックスを履く時に、人差し指の場所を探したり、薬指に力が入らず履きにくいと感じられた方が多いと思いますが、こんなことが原因かもしれません。
この指感覚のずれは、椅子に座って床にタオルを敷き、そのタオルを足の指でたぐりよせる運動をしても感じることができます(タオルをたぐりよせる運動は、外反母趾の治療に良いそうですよ)。
では、「意識の上での人差し指」はどこにあるでしょう? 手の親指と人差し指で何かをつまもうとする感覚を、足の親指・人差し指に持って行きます。 すると、親指と人差し指の又部分の、足の甲に近い部分(中足骨の位置)に足の人差し指の存在を感じるはずです。
足の人差し指は進化の過程で退化してしまったのでしょうか? でも指は5本あるし、人差し指の「意識」は残っていますよね。 とすると、靴を履く文化の中で感覚がずれてしまっただけなのかもしれません。5本指靴下を履いて足指を常に動かしていたり、古来の下駄や草履を履いて親指と人差し指の又部分を刺激していれば、足指感覚は元にもどるのでしょう。