よく噛んで食べる-3

<臓器の負担を減らせる(体が疲れない)>
良く噛まずに食べても、食べ物を受け入れた消化管はフル活動して食べ物を消化しようとします。 基本的に体はもったいないことをしません。 フル活動は臓器に負担をかけます。 体は使わないと廃用性萎縮をおこしますが、使い過ぎは疲労を引き起こします。 何事も程々が大切です。 よく噛むことによって臓器の負担を減らすことができます。
消化管は平滑筋で出来ています。 自分の意思では動かせません。 刺激を与えれば(食べれば)自然に働いてしまいます。 また疲れ、痛みは敏感に感じ取れません。 骨格筋のように疲れ、痛みを敏感に感じ取ることができるなら暴飲暴食しないですむのかもしれません。


但し例外があり、唯一骨格筋をもった消化管があります。 それが口の周りの筋肉です。 そして消化器官として歯があります。 自分の意思で動かすことが出来て、食べ過ぎるのも食べないのも、よく噛むのも噛まないのも自分で選択できます。 あたかも「お膳立てはしてやったから最後の選択は自分でしなさい」と創造主に言われているようです。
消化吸収には細胞の代謝能力も影響します。 細胞が機能していなければ吸収できません。 疲れきった細胞では消化不良になってしまいます。 細胞が疲れていると新陳代謝も低下して、消化不良物が体内に滞留し、肥満につながることになります。(次回へ続く)