よく噛んで食べる-2

<肥満を解消する>
長い人類の歴史は飢餓との戦いであり、飢餓がなく飽食の中で生きていられる時代は、人類の歴史の時間(800万年)から見るとほんの最近のことです。 人間の体は飢餓状態に適応して、そのときに必要なエネルギー以上のものを食べたら、余ったエネルギーは将来の為に残らず蓄えるように出来ています。 人間の体は基本的に太りやすいように出来ていることを理解して下さい。


食べ物はまず口腔内の歯によって小さくすり潰されます。 このとき食べ物は唾液とよく混ぜられます。次に食道、胃、十二指腸、小腸、大腸へと送られます。 そこでも消化液、消化酵素の力を借りて分解が進められます。 そして、食べ物は分子の状態、ブドウ糖へと変化し、血液中に取り込まれます。
脳にある満腹中枢は、血液中のブドウ糖が一定量を超えると満腹感を感じるように出来ています。 そうやって食べ過ぎないようにしているのですが、血液を介している為どうしてもタイムラグが生じます。 早食いの人は満腹感を感じる前に目の前のご飯を、それが必要以上のご飯であっても、平らげてします。 これが習慣になってしまえば、本来必要とされる量よりも多く摂取することに慣れてしまい、その量を取らないと満足できないようになってしまいます。
よく噛まないで食べる人は大概が早食いです。 早食いの人は肥満傾向があるというデータがありますが、上記がその理由です。 従って、肥満を解消する為には、早食いを止める。 そして、早食いを止める為に、よく噛んで食べることが肝要です。(次回へ続く)