疲れてきたり、寒く感じると、ついつい背中を丸めて姿勢が悪くなります。「背中を丸める」といいましたが、人間の筋肉は、収縮する力しか働かないようになっています。伸びる力は働きません。背中を丸めるということは、実は背中ではなく、体の胸側の筋肉(鎖骨のあたり)を収縮・緊張させていることです。
姿勢をよくするには、「筋肉は収縮しか力を発揮できない」ことを利用すれば良いわけです。即ち、「胸側の筋肉に力をいれない」、それだけです。胸側の筋肉に力をいれないと、バランスを保つために、自然に背中側の筋肉に力が入り、重力と上体をバランスするポジションが出来上がります。ちょっと意識して、胸側の筋肉をリラックスさせてみてはいかがでしょうか。私の場合は、胸の筋肉をリラックスさせるイメージは「胸を開く」というイメージです。